2015-12-15

星を見る

【星を見る】
「ふたご座流星群」は今日がピークですが、
20日くらいまで出現するそうですよ。
こどもの頃、父が流星を見ようと誘ってくれて、
寒い冬に一緒に厚着して夜出かけた事を
よく覚えています。
おじさんの家で従兄弟たちと天体望遠鏡で
木星の輪を見たりしたこともあったっけ。
小学校の図書室にあった宇宙関連の本は全部借りて、
読破したことをちょっと自慢にしていました。
遠い星を見る。
効率とかスピード、
直近の成果を求められる現代の社会では、
太古の人々もやっていたであろう、
そんな遠くを見る視点が、
とても重要な気がします。
昨日シェアした刈谷市制65周年の市民劇テーマ曲でも、
そんな大きな宇宙とか、過去から未来へと
つながっていく長い長い時間の中で、
「今ここにいる自分が生きていること」が歌われています。
これからをつくる子どもたちには、
過去を知ることが
自分たちをより生かすことだと知って欲しい。
そして予測不能な時代だからこそ、
未来を思い描くことの力を信じて欲しい。
「これぐらいでいいや」と思ったら人はそこで止まってしまう。
明日の自分は、自分が決められると。
例えば流星を眺めて、例えば演劇を観て。
自分という命の奇跡を確認したり、
何をするのか行動の目的を見つめなおしたり。
もちろん子どもだけでなく変わり続けようとする大人たちも。
書きながら思い出したのでこの動画を紹介します。

【Powers of Ten(1977)】

** ご案内 **
刈谷の公演はおかげさまでチケット販売800枚越えたようです。
まだお席ございますので、なんなりと。
鍵ハモを大ホールで演奏ってなかなかない機会なので、
パフォーマーTOPAとしても気合入ってます!
━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎市民劇「はるかにつながる空の下」
2015年12月20日(日)14時開演
会場:刈谷市総合文化センター大ホール
http://bit.ly/65haruka

2015-12-07

自分がダメダメな時にrainy, fine later

前のめりになりがちな余裕のない時こそ、
ゆっくりと深呼吸して、
かかとに重心を置いてみることが必要ですね。
(『やさしい自然の聴き方』を一緒に企画している
青柳ひづるさんから教えてもらった事です。)



昨日は反省と感謝の日でした。

徹夜で作業して、機材など
最低限の必要な荷物をトランクに詰め込み名古屋へ。
新幹線で降りるギリギリまで仕事していたら、
乗車券やカードなど入れた定期入れを
車内のポケットに入れたまま降りてしまう。
(定期入れは新大阪駅で無事に発見された。)

到着した刈谷の稽古場では、
できたての楽譜を使ってキャストの皆さんが
朝からエンディングの合唱の練習。

市民キャストの一人(普段は音楽の小学校教員)の
見事な指導ぶりを横から見せていただいた。
あんな音楽の先生がいる刈谷の小学生は幸せだ。

合唱からそのまま空間構成へ。
演出家川村ミチルさんと振付山田珠実さんが、
いろいろ試し、叱咤激励しながら、
さくさくと流れを決めていく。

次に山田さんと共にダンサーたちとプロローグの稽古。
演奏しながら音楽と動きの構成を確認、調整していく。

珠実さんは明るい存在感と自然体な話し方で、
バレエ団の若い皆さんもテキパキと反応してくれる。
音楽とダンスが一緒に組み上がっていくのはなんとも楽しい。

夜の通し稽古には照明の福井孝子さんも来ていただいた。
福井さんと山田さん、僕の3人が揃ったのは12年ぶり。
ダンスシアター『蜜の歳月』という公演で
当時学生だった僕を音楽スタッフに
抜擢してくれたのが珠実さんだった。
60代以上の市民ばかりを集めて作られた舞台は、
本当に美しく、いまでも記憶に残っている。
その時の照明も福井さんだった。

福井さんには中川運河沿いの倉庫を使った
『キャナル・マルクト・フェスタ』でも
引き算の美学でシンプルで効果的な空間をつくっていただいた。
ダンスに限らず、そこで生きる人たちとその世界観を
呼吸する舞台として魅力的に光で演出してくれる方だと思う。
今回の刈谷市民劇で再び一緒に仕事できて幸せだ。

初めて通して見た「はるかにつながる空の下」。
川村さんの脚本が素晴らしいのはもちろんだけど、
忙しい仕事や日常から時間を作って、
こうして舞台に取り組んでいる市民キャストたちの
キラキラした笑顔と真剣な演技に、
間違いなくいい公演になると確信した。

通し稽古を終えて、スタッフ間でいろいろやり取り。
ギリギリまで話してしまい、終電をあと2分のところで乗り遅れ、
神奈川戻りが今日になってしまった。
(名古屋の実家に泊めてもらえてよかった。)

稽古場の出演者やスタッフも、駅員さんも、家族も、
お世話になっている各地のプロジェクト関係者の皆さんも、
自分がダメダメだと周りの人たちの優しさと温かさに、
感動というか拍手とハグをしたくなる。
こういう人たちが周りにいてくれる僕はなんて幸せなんだろう。

深呼吸をして、地に足をつけて、
今日の一歩をしっかりと踏み出せるように頑張ろう。
みんな、ありがとう。